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ストックデールの逆説

こんばんは 社外の人事部 かどくらです。

本日は久しぶりの完全オフ日でした。
でも、師走は何かと忙しい感があります。

最近 依然読んだ本を再読しています。
現在 読んでいるのは、「ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則」

この本では、偉大な企業になった共通項を研究した調査結果でありますが、
そのひとつに「ストックデールの逆説」という経営の姿勢を提起しています。

ストックデールとは、ベトナム戦争でハノイの捕虜収容所で、8年間生活し20回以上にわたって拷問を受けて
いつ釈放されるか見込みがただす、生き残って家族に再開できるかわからない状況で生き抜いた最高位のアメリカの軍人です。

この本の中では、著者がストックデールにインタビューで紹介されています。
 彼は生き延びられた理由を簡潔にこう語ります。
「私は結末について確信を失うことはなかった。最後には必ず勝利を収めて、この経験を人生の決定的な出来事にする。」
著者は、次に「耐えられない人はどういう人か」と尋ねます。
ストックデールは、「楽観主義者だ。最後に必ず勝つという確信。これを失ってはいけない。また同時に、それがどんなものであれ、
自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視する規律とを混同してはならない。」と述べたそうです。

最後のハッピーを確信しながらも、目の前に希望が現れることはないと認識する。
 一見矛盾したような逆説的な思考を「ストックデールの逆説」と名づけて、
この二重性を組織で身につければ、正しい決定により画期的な企業への変貌に近づくとされています。

確かに人や組織は楽観論に陥りやすいものです。
また、現実が厳しければ厳しいほど楽観論にすがりたくなります。
組織の質を高める支援をしていくうえでも、現状直視の大切を再認識することができました。